そもそも汗ってなんで出るの?どうしても必要なの?
汗をかく動物は珍しいんだぜ!汗をかく必要性と効果を紹介しよう!
そもそも汗をかく理由はなんだろう?
そう考えたことはありませんか?汗をかくことは良いこと、だけどできれば汗をかきたくないと思いっている方が多いのも事実。
この相反する考えを併せ持つ「汗」について、もう少し深く考えてみましょう。
汗の役割とは?
そもそも汗の役割とは何か。知っているようで意外と知らない「汗」の役割を知っておきましょう。
汗の最大の役割は「体温調節」にあります。「体温調節」とは「体温を一定の温度で保つこと」にあります。汗をかくと水分が出ます。その水分である汗が蒸発する時に、身体の表面の熱を奪っていきます。結果的に身体の温度を下げてくれるのですね。
真夏の道路に打ち水をすると少し涼しくなる、あれと同じ原理です。
人間は恒温動物です。変温動物と呼ばれる生き物もいますが、人間は体温を一定に保つ生き物。その為に様々な動物的機能が備わっています。
例えば「寒くて震える」という生理現象も、体温を調節しようとする仕組みの一部です。「鳥肌」と呼ばれるものも体熱を奪われるのを防ぐ役割があるのです。
その反対で体温を下げる為の生理現象が「汗」をかくことなのです。
汗をかくシチュエーション
汗には大きくわけて2種類あります。「温熱性発汗」と「精神性発汗」と呼ばれるものです。
詳しくはこちらの記事をご参考に。
汗をかくシチュエーションとして多くの方が思い浮かべるのが「運動をした後」でしょう。
これは運動をし身体の温度が上昇した際に、体温を下げる為に出る汗ですね。これは「温熱性発汗」と呼ばれるもの。運動することにより体温が上昇するので、汗をかくことにより身体の温度を下げることができます。
この「温熱性発汗」というものは幼少期から馴染みがあるので、暑い状況下で汗をかいていることに私たちは違和感を覚えません。もちろん過剰な量の汗をかいていると、少し心配にはなりますけどね。
そして次に汗をかくシチュエーションとして思い浮かべるのが、「緊張」している状態でしょう。
例えば大人数の前でプレゼンをする、発表をするなど、日常生活とは切り離された特殊な環境に身を置かれた時に、私たちは緊張状態になることがしばしばあります。
その時にかく汗、「冷や汗」なんて言ったりもしますが、それが「精神性発汗」と呼ばれるものです。
この精神性発汗の難しいところは、メカニズムが解明されていないということなんですね。
精神性発汗は個人差はありますが、主に手のひらや足のうら、脇などに多く現れます。これは私たちの先祖であるお猿さんが身の危険を感じた時に、手足を湿らせることにより木々を渡りやすくした、という説があるようです。
本能的に備わっている機能と考えると、なるほど納得しますよね。
良い汗と悪い汗がある?
汗には大きく分けて2種類あることがわかりました。もちろんこの2種類以外にもあります。
それらの汗には「良い汗」と「悪い汗」があると言う方がいます。基本的には「悪い汗」というのは存在しません。基礎機能として「体温を一定に保つ」という役割があります。
例えば風邪をひいた時に大量に汗をかくことがありますよね。これも病原菌やウイルスによって上昇した体温を下げようと身体が反応している証拠です。
もちろん「悪くない=不快ではない」というわけではありません。正直汗なんてかかないに越したことはないと考える方がほとんどでしょう。ベタベタするし臭いは気になるし。もちろん発汗することによるメリットもあると言われています。老廃物が排出されたり、お肌が綺麗になったりと。
汗をかくことは人体に様々な影響を出します。良いこともあれば悪いこともある。それらを知っているのと知らないのとでは、考え方が大きく変わってきますよね。
汗をかいて健康になろう
気分の良し悪しは置いておいて、汗をかくことは良いことです。
しかし汗のかきすぎには気をつけてください。脱水症状や熱中症になる可能性もありますので。
とは言え暑くてかく汗は健康な証拠。
私が対策を施しているのは「精神性発汗」のほうで、かかなくてもいい汗のことですね。いや、かきたくない汗です。
汗の種類を知って、必要な汗と不必要な汗を見極めましょう。
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