職歴なしの20代後半フリーターは就職できるのか。
どうせできないと諦めている方、出来ても碌な会社に行けないと不安な方はいませんか?
安心してください。余裕で就職できます。
就職さえできれば後は少しずつ収入を上げていくだけです。持たざる者である私ができたのだから、正直誰にでもできます。使い古された言葉ですが「やるかやらんか」ただそれだけです。

初めまして。私は大学卒業後、定職に就かずフリーターをしていました。そして29歳の夏、一念発起し正社員への道を歩む為に初めて就職を志しました。
この当時すでに私の友達は結構な額を稼いでいましたし、結婚やマイホームを実現させている人もいました。私の親はさすがに心配してきたのか、仕事のことを探ってくるようになりました。一応一人暮らしはしていたのですが、本当にボロいマンションで切れかけの電灯がチカチカするような、そんなところに住んでいましたね。
そこから紆余曲折を経て、33歳になった今は平均年収を少しだけ上回れるほどの給料をいただけるようになりました。
経緯を紹介するとこんな感じです。
1社目 人材派遣会社 営業 月給22万円 完全週休二日制 ボーナスなし インセンティブあり
2社目 インテリア用品 営業 月給23万円 年間休日84日 決算賞与あり インセンティブあり
3社目 介護福祉業界 コンサルタント 月給30万円 完全週休二日制 ボーナス3〜4ヶ月 インセンティブあり
これが29歳から就職して33歳になるまで、約3年半の間に起きた給与の変遷です。1社目から2社目はそこまで大きく給料が上がったわけではありませんが、3社目の布石になる経験を得られました。
ここからは私が実際にフリーターから正社員になった方法を持て余すことなく伝授していきます。
就職を志したあの時
私が初めて正社員になったのは29歳の夏、30歳になる年です。
それまでは大学を卒業後、舞台俳優やミュージシャンとして活動していました。その傍らバイトをしており、まぁ言ってしまえばフラフラしたフリーターでした。
そして2020年初頭、あのコロナショックにより全てのスケジュールが白紙に、本格的なフリーターと化したのです。その時すでに28歳。いよいよ引き際を悟りましたね。
その翌年、ついに重い腰をあげ「就職活動」を始めました。
当時のスペックを簡単に紹介しておきます。
29歳 男性
学歴:4年生私大卒
職歴:アルバイトのみ
資格:普通自動車運転免許
どうですか?平凡中の平凡でしょ?平凡以下かもしれません。この状態で私は就職活動を始めました。

何か特別な実績とか経験とかあったんでしょ?

ありません!学歴なし、職歴なし、スキルなし!
しかし始めると言っても何から手をつけて良いかわからず、とりあえず転職サービスに登録することに。いわゆる「マイナビ」や「doda」などといった大手ですね。それでエージェントの方と面談とかしたんですけど、まぁ僕みたいなやつは結構適当に扱われるんですよね。鼻で笑われるような。
いや、被害妄想かもしれませんし転職エージェント自体使ったことがなかったので、他に比べようがありませんから。
それで求人をあれやこれや見て、十数件ぐらい応募してみたのですが、これが全く面接まで辿り着けないんですよね。求人サイトの情報であったり、メールで送付した履歴書などで全て落とされる。そりゃそうですよね。普通に考えて何もできない29歳の男を採用しようなんて企業は思わないわけです。採用側の気持ちになれば当然です。
ただそうやって何度も何度もお祈りをされながら、少しずつ反応が良くなってくるタイミングがありました。それは履歴書などの内容を変えたのではなく、応募する企業や業種を変えたのです。
とりあえず入社できる会社へ
29歳フリーターに決定的に欠けているもの、それは経験。
つまり何もできない人間を採用する企業は決して多くないんです。
「ポテンシャル採用」や「未経験OK」という企業は数多くありますが、それでも普通に落とされます。面接もできずにお祈りです。何ならお祈りされるだけマシで、実際は返信や反応すらない会社がほとんど。社会経験のない29歳は必要とされないんですね。残念ながらこれが現実です。

せめて今後の活躍を祈ってくれ!
少し検索すれば「ニートでも入社できた!」とか「職歴なしでも大丈夫!」とか耳障りの良い言葉が並んでいますが、そんなに上手くはいきません。それらは全て転職サイトのアフィリエイトサイトです。それで就職や転職のやる気が出るのなら良いことですが、多くは転職サイトに登録さえしてくれれば良いってだけの無責任なものが多い。
ただ一部事実でもあるのです。本当に「誰でも片っ端から採用する」という企業があるのもまた事実。私はここに一縷の望みを託しました。企業側は「数打ちゃ当たる」ぐらいの精神で採用しているので、こちらも利用してやろうではないかと。つまり「3年間ぐらいは歯を食いしばって働く」という覚悟と共に。
数社面接をして最終的に私を採用してくれたのは、人材派遣の営業でした。
人材派遣の営業が悪いわけでは決してありません。ただブラック企業と呼ばれる会社に属していることが多いこと、人材派遣会社そのものがあまり評判のいいものではありません。
今考えると本当に申し訳ないのですが、退職を前提に入社しました。この会社で少しでも実績を残さないと、そもそも一般企業は話も聞いてくれない。それが悔しかった。つまり私はこの人材派遣会社で実績を残し、次なるステップへの踏み台にすることを決めたのです。
半年後に退職、次なる会社へ

人材業界って激務なイメージがあるけど実際どうだった?

うーん、もちろん大変だったけど働く環境は良かったかも。
初めて就職した人材派遣会社は思ったよりブラックではありませんでした。
ですが私は約半年ほどで退職することになります。理由は人間関係。
同僚の方は本当に良い人で右も左もわからない私に手取り足取り教えてくれました。私の先輩にあたる2歳下の方が、私の社会人生活を大きく良い方向に変えてくれたような気がします。ですがそんな会社でも人間関係はあまり良くありませんでした。
問題は派遣会社だったということ。しかも建設業界に特化した人材派遣会社。施工管理技士や建築士、CADオペレーターなどを派遣していたのですが、実際はただの素人集団。私のような碌に社会を経験していない人、訳ありの人、シンプルにヤベェ人など働く人はクセ者揃い。現場で問題を起こすおじさん、経歴詐称して派遣先から切られるおじさん、ある日突然いなくなったおじさん。
これらの問題を解決するのは当然私のような派遣元の営業の人間。これが耐えられませんでした。根性なしと言われればそれまでですが、歯を食いしばって頑張ろう、何とかこのおじさんを助けてあげようと微塵も思えなかったんです。私は人材派遣の営業に向いていなかったのでしょうね。
また営業活動と合わせて採用にも力を入れていました。何と言っても弱小派遣会社でしたので、そもそも派遣する人がいないのです。人がいないのに営業に行くという何とも歪な状況に陥ることが頻繁にありました。商品もなく売りに行くのと同じことです。
そこで私は社長に掛け合い採用に力を入れるようになります。HP運用に始まり、SNS運用、インタービュー記事の作成、求人会社との打ち合わせなどなど。時には面接をすることもありました。
紆余曲折あり、入社半年で転職活動をすることになりました。当初の計画よりもかなり前倒しになりましたが、致し方ありません。心が壊れるぐらいなら会社なんて辞めた方がいいですよ、本当に。
ですがこの転職活動は思いの外すぐに終わります。私が思っている以上に人材派遣で営業をしていたという事実は大きく、フリーターから就職するよりも明らかに企業の反応が良くなったのです。加えて営業活動もそうですが後述する「ブルーオーシャン戦略」のために、実績としてHP運用や採用活動など営業以外の部分を強く押し出すことにしました。その結果、最終的にこの転職活動で3社から内定をいただき、そのうちの1社に入社しました。
人材派遣会社から、インテリア用品の営業にジョブチェンジです。
年間休日は脅威の84日!繰り返される悪夢
この記事を読んでいる皆さん、求人情報にある「年間休日」の日数は必ず確認しておいてください。私のような犠牲者が生まれないように。
意気揚々と転職した私を待っていたのは脅威の雇用契約書。月の休日は7日。年間84日。それ以上の休みは全て有給休暇の取得。例えば今年のように年末年始が9連休だったとしましょう。この時点で月の休暇日数である7日を超過しているので2日分の有給が消化されます。これらに加え普通に日曜日などを休むとさらに有給が消滅していく悪魔のシステム。
しっかりと年間5日以上の有給は消化してくれる高い意識。法令遵守を意識しているのかしていないのかわからないストロングスタイル。

震えました。
もちろん面接時に確認しなかった私の落ち度ですが、今日日このような会社が生き残っているとは・・・
求人情報に書いてあったのは「日曜日+平日1日、週休二日制」というもの。後々調べてわかったのですが、「週休二日制」と「完全週休二日制」というのは全くの別物。詳しくは調べてください。
ということで私の2つ目の会社は年間休日84日のオールブラックスでした。
基本給は8万円、他は能力給や調整手当といった謎補正で補填される。典型的なオールブラックス。2年目の夏の賞与は2万円でした。
会社の会議は朝8時半から、夜は19時半から。それ以外も朝は8時30分出勤が暗黙のルール。もちろん早出の残業代なんて出るわけもなく。就業時間は糞食らえなオールブラックス。もちろんみなし残業で残業代という概念はほぼない。時給換算をすれば最低賃金を下回るという事実。こんな会社が実在する事実を皆さんにも共有しておきます。
それでも業務内容は自分に合っていたと思います。Webマーケ的なことからチラシなどの媒体作成、HP運用など営業職以外の業務を任されるようになり、少しずつ独学ですがスキルと経験を身につけることに。業界自体が古い体質でしたので私のすることを理解している方は少なかったでしょう。私の仕事相手の大半は60歳以上、若手は40代半ば。そんな環境です。
ただやはり休みが少ないのはしんどい。とにかくしんどい。しかもインテリア用品を扱っていたので少なからず力仕事も発生する。催しがあれば朝から晩まで搬入や搬出作業。商品を保管する倉庫は空調設備がなく、夏は灼熱、冬は極寒。さすがに身体が悲鳴を上げ始めるわけですね。
そして2年半ほど経った頃、現職の会社へと転職をすることに。今までの経験と知見が評価され、Webマーケの部門で採用されました。基本給は10万円以下から一気に30万弱までジャンプアップ、年収も世の中の平均を上回ることに成功しました。この時私は32歳と決して若くないタイミングでの転職です。
長期的戦略でブラック企業を脱出せよ
私がアラサーのフリーターから平均年収を超えるまでにやってきたことを整理します。
まず前提として私のような凡人ではなく器用でトークが達者なフリーターは1社目から良い会社に入れるでしょう。あくまで私のような何の経験もないフリーター中のフリーター向けになりますので悪しからず。
ステップ1 まず正社員になる
まず大前提として、アラサーフリーターを面接に呼んでくれる会社は少ない。面接に呼ばれなければチャンスを掴むことができません。つまり書類審査で落とされないようにする必要があります。
世間一般では短期離職は決して歓迎されることではありません。ですが職歴なしのフリーターより、短期離職でも正社員採用をされた人のほうが面接に呼ばれるチャンスがあります。
当然ですが正社員で採用されたということは、一定の評価に値する人物であることの証左。言い換えるならば独身よりバツイチのほうが良いと言うような感じですよね。なのでとりあえず就職してください。そして選り好みをせず就職してください。話はそこからです。この正社員経験の有無が転職活動に大きく影響を与えます。
気をつけてほしいのは、絶対に無理をしないこと。アラサーフリーターが就職できる会社というのは、基本的に黒目の会社が多いと考えてください。ですのである程度の覚悟を持って入社してほしいこと、そして我慢しすぎないこと。これが大事です。
本当に無理だと思いったら退職してください。先ほども申し上げた通り、一度正社員になるというのは結構大きなアドバンテージになります。あとは退職理由を上手く伝えることができればこっちのものですから。
ステップ2 経験と実績を積む
収入を上げる為には給料の良い企業へ入社するのが一番再現性の高い方法だと思います。もちろん副業であったり、一つの会社で出世をしていく方法もありますが、それらは再現性も高くないですし時間もかかります。転職が一番近道と考えたわけですね。
先にも述べましたが転職する為には面接を受ける必要がありますし、面接を受ける為には実績が必要です。30歳になるともう若さボーナスはありません。これまで何をしてきたか、何ができるのかが重要視されます。そこで必要になってくるのが実績です。それも数字で説明できると尚よしですね。
私の場合はWebマーケやHP運用で集客を増やし、売上と粗利を昨年比で約200%にしました。そしてこれを達成した理由や要因を説明できるようにしておきましょう。ここで重要なのはプロセスを話せるように準備をしておくこと、それと「チームで達成した」ということを強調することです。
プロセスが重要なのはもちろんですが、多くの企業はチームワークなどを重視する傾向にあります。そこで「自分一人で達成した」というより「チームで達成した」と言ったほうが、私の経験では採用担当者の反応が良かったように思います。
採用する立場で考えると当たり前ですよね。「一人で達成した」と言えば一見有能な人物と感じられますが「チームワークがない」という評価、それはすなわち「コミュニケーション能力の欠如」という判断を下されます。また一人で取り組む場合、失敗してもリカバリーしにくいという現実があります。
それらを鑑みても「一人よりチーム」のほうが評価されやすい傾向にあると言えるでしょう。その中で自分が考えて行動して目標の為に何をしたかを説明できるようにしておけば、面接官の評価も上がりやすいでしょう。
加えて役職や肩書きもあるとわかりやすく評価されます。私は2社目で最終的に主任として働いていました。大した役職ではありませんが肩書きがあったこと、そして部下がいたことが評価に繋がります。少人数でもマネジメントした経験って結構な武器になりますので、ぜひ挑戦してみてください。
ステップ3 自分の経験が役に立つ組織を探す
最後は「自分の経験が役に立つ組織を探す」ということです。
これは平たく言えば「ブルーオーシャン戦略」ですね。ブルーオーシャンとは簡単に説明すると「競合が少ない」ということ。つまり自分の経験を掛け合わせて、尚且つ競合する人材が少ない企業を探しましょうという話です。
どういうことかを説明します。
まず私は最初に人材派遣会社に就職します。そこで営業活動と採用活動、HP運用などをしていました。そこで私が目を付けたのが「HP運用」の部分です。ここはまだまだ開拓の余地があると感じました。いわゆる「ピボット」の考え方です。
体質の古い会社では当然のようにFAXを多用していたり、紙媒体を主に使用している会社があります。そのような会社の多くはDX化が遅れており、古き良き時代の風習に固執しています。社員の多くは50代以上でパソコンに弱い。だけどもHPやマーケティングは必須の時代です。
そこでは私のように「少しパソコンが触れる程度」でも十分に活躍することが可能になります。何故なら本当にパソコンが得意な人は絶対に就職しない会社だから。私レベルのスキルでマーケティング会社に入ることは難しいでしょう。ですが小さな古い会社でマーケティングを学びながら実践することは可能です。その為にも「マーケティングって何?」ぐらいの会社に入ることが重要です。その会社で横文字を適当に並べておけば一気に有能人材の雰囲気を出すことができるのです。
これが私が体当たりで身につけた「ブルーオーシャン戦略」です。
「パソコンスキルが必要だけど、パソコンスキルを持っていない人が集まる会社」を探したとイメージしてください。
ステップ4 実績を携え、一気に給料アップ
ブルーオーシャン戦略で語れる実績を作ると、次はいよいよ勝負の転職です。
ここでは一気に給料アップを狙いました。私で言うところの現職にあたる3社目です。ある程度語れる実績を作ることができたので、興味を持てる会社や職種に片っ端から応募していきます。この時すでに32歳。転職するには最後のチャンスだと思って臨みました。実際はまだまだ大丈夫ですが。
後は面接を受け、採用を狙っていくだけです。
段階を踏んでフリーターを脱出せよ
ここまで私がアラサーフリーターから約3年で平均年収を超えた方法を伝授しました。
これは一部の天才的な営業マンを除く多くの人に再現性の高い方法かと思います。本当にデキる人は1社目でも平気で高年収を実現できるでしょう。もしくはゴリゴリの営業会社に入社しインセンティブで稼ぎまくる方法もあります。
ですが私はそこまでの野心がなく、また実力もないので3年という月日をかけて着実に年収を伸ばすことを選択しました。
この方法ならばそこまでの難易度ではなく、多くの方が実践できることでしょう。

あなただからできたんでしょ?

俺のスペックを舐めるな!
まぁこんなことを言う人は100人に1人もいないと思いますが、改めて私のスペックをまとめておきましょう。
29歳 男性
学歴:4年生私大卒
職歴:アルバイトのみ
資格:普通自動車運転免許
これです。この雑魚っぷり。
この雑魚でも何とか人並みには稼げるようになるんです。逆に言えばこれより良い経歴をお持ちの方なんて腐るほどいるでしょう。その方々が平均年収を下回るような賃金で働く道理はないのです。ですので覚悟を持って収入を上げる努力を一緒にしましょう。
私はまだまだ収入をあげるつもりでいます。自分の市場価値を高め、よりよい条件で働く為に日々を過ごしています。
ともに頑張りましょう。
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