一言に「汗」と言っても種類があるって本当ですか?
本当ですよ。「汗」には大きく分類して2種類ありますので、詳しく見ていきましょう!
汗には大きく分けて2種類あると言われています。
「温熱性発汗」と「精神性発汗」です。
今回はこれらの違いと特徴について解説していきます。
汗には2種類ある
さて、滝汗を語る上で大前提として欠かせないのが、「汗の種類を把握する」ということ。
とは言え私は「汗」の専門家ではありませんので、あくまで自身で調べたことと、自身で体験したことを元に記述しています。
汗の種類は「温熱性発汗」と「精神性発汗」の2つあります。
同じ汗でもその性質は大きく異なり、また役割も大きく異なります。
私を含め、今この記事を読んでいる方の多くは後者の「精神性発汗」によって悩んでいることでしょう。
まずは敵を知り、そして己を知ることで対策を行なっていくことが自身の成長にも繋がることでしょう。
温熱性発汗とは?
まずは温熱性発汗から見ていきましょう。
温熱性発汗とはズバリ、多くの人々が思い浮かべる汗のことです。暑い時にかく汗、運動した後にかく汗、サウナに入った時にかく汗など。
これらは全て体温の上昇に伴い発汗するもので、体温調節の役割を果たしています。上昇した体温を発汗によって下げる為に生ずるもので、手のひらと足の裏を除く全身から発生します。
汗に関しては様々な論文が発表されています。この温熱性発汗の場合は「汗をかく場所」の順番も姿勢により異なるそうです。
例えば普通に立っている時や座っている時は、上半身と下半身のいずれも、ほぼ同時に発汗するとのこと。反対に背臥位(はいがい)、すなわち仰向けで寝ている時は下半身から発汗するそうです。
このような研究は盛んに行われているそうで、興味のある方は是非調べてみてください。論文なども公開されていますので、なかなか興味深いですよ。
また汗を出す「汗腺」の種類ですが、温熱性発汗の場合は「エクリン腺」と呼ばれる汗腺から発汗します。ほぼ全身に分布している汗腺で、ほとんどの汗がこのエクリン腺から出ているそう。全身で約200万〜500万もの数があるそうで、常時発汗により体熱を体外に放出する役割を担っています。
このエクリン腺から出る汗の成分は、なんと99%が水分、そして残り1%が塩分です。熱中症対策で水分補給と合わせて塩分補給も叫ばれているのは、この為ですね。成分の99%が水分ということで、基本的に臭いはありません。無味無臭です。味わったことはありませんが。
精神性発汗とは?
温熱性発汗と対をなす「精神性発汗」について解説していきましょう。
精神性発汗とは、体温の上昇などが原因と認められない発汗のことです。緊張状態やストレスがかかっている状態に起こります。中でもプレゼンテーションや面接など、人前に出た時などには起こりやすい傾向にあります。
実際に私が悩んでいるのはこの「精神性発汗」です。
汗をかく場所は人それぞれですが、多くの方は「手」「足」「脇」などです。私の場合は顔というか頭から溢れ出るタイプです。
メンタル面での影響が大きく、例えば「汗をかきたくない」と思うと汗をかきます。「汗をかいているのを見られたらどうしよう」と不安になると、より一層汗をかきます。この負のループに一度陥ってしまうと、その後のメンタル面にも悪影響を与え、まさに悪循環となります。
「多汗症」という言葉がありますが、大きく分類するとこれに当てはまるのでしょう。
また汗腺の種類ですが、先述した「エクリン腺」に加え「アポクリン腺」からも発汗すると言われています。
この「アポクリン腺」からかく汗はタンパク質や脂質、アンモニアなどが含まれており、少し濁った色で粘り気があるのが特徴。体臭やわきがの臭いはこの「アポクリン腺」から分泌される汗の影響と言われています。
その他の汗
ここまでで「温熱性発汗」と「精神性発汗」の2種類を簡単に紹介しました。
他にもいくつか汗の種類があるそうなのでサクッとご紹介。
味覚性発汗
辛いものを食べると吹き出る汗、それが味覚性発汗と呼ばれるもの。
これは辛さによる口腔内の刺激を「体温の上昇」と脳が勘違いを起こし、冷却する為に発汗すると言われています。主に上半身や顔からの発汗が多いです。
薬剤性発汗
詳しくはわかりませんが、薬の副作用による発汗もあるとのこと。抗うつ剤などが原因になることもあるそうです。
更年期障害
中には更年期に汗が止まらなくなる方もいらっしゃるそうです。自律神経の乱れによる「ホットフラッシュ」という現象が起こることにより発汗するとのこと。
交感神経に関わる分野だそうで、私も詳しく存じ上げていないので悪しからず。
汗を知り、己を知る
汗を知れば、己を知ることができる。
どう考えても温熱性発汗の起こるシチュエーション出ない場合、それの多くは精神性発汗の可能性が高いでしょう。
もちろんそんなことは汗をかいている自分が一番よくわかっています。しかしこれらのことを予備知識として知っておくことで、対策を打てるのです。それが1番のメリットでもあります。
汗をかかないようにする、準備を徹底的に行う、ハンカチを持つ、出来るだけ薄着にしておくなど。原因が少しでもわかれば、少しでも対策を施すことができます。
汗をかく自分から目を逸らしたくなる気持ちは痛いほどわかります。私だってそうですから。でもそれではどうにもなりません。汗をかく自分を受け入れ、汗の対策をする。そうやって少しずつ克服していくしかないのです。
汗をかいたって良いじゃないですか。健康の証ですよ。
そう思えれば少しだけ心が軽くなる、そう思えれば幸いです。
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